以前読んだ女神ミモザの伝記通りだ
"女神ミモザに、魔法は効かない"
この娘が女神ミモザであることに間違いはないのだろうが、
どうしてこんなところにいるんだ?
そこが全くもって疑問である
この森の中に放置するわけにもいかず、城へ連れて帰ることにした
ハイドさんの所へ向かうのは、今日のところは諦めよう
ゲラリウムに乗せるために、ミモザを抱きかかえる
必然的に近くなる美しい顔に、思わずキスしていまいたくなるが、なんとか踏み止めた
ゲラリウムはミモザを乗せて嬉しいのか、いつもよりもスピードが速い気がする
ものの5分もかからず、城へ到着。
ゲラリウムを呪文でコンパクトな姿に変え、ミモザを抱えながら城の裏からバレないように、高い城壁を飛び越え、魔獣を防ぐ為の結界に気づかれないように魔法で穴を空けて城の裏庭へ降りる
両手が塞がっていてもこれくらい余裕だ
裏庭に警備も数人いたが、死角を駆使して突破。
うまく城内へ入れた。
ここからはもう楽だな。
ときを抜いた瞬間、後ろから
「ヒース様。また勝手に城を抜け出したのですか?さてはまたハイド様の所ですね?夕方ハイド様から手紙をいただいていたと小耳に挟みま したから、まさかとは思いましたけど。こういうことは事前に言ってくだされば、きちんと護衛をつけて行かせますのに。ヒース様にもしものことがおありになったら、私は…」
げっ、シュード。今回はうまくいけると思ったのに、クソっ
いつも見つからずに城を抜け出せていたのに、こいつが、シュードが執事としてこの城にはいってからは、よく見つかってはガミガミ煩い
俺は振り返らずに
「護衛なんてつけたら教会まで辿りつくのに時間かかりすぎるじゃねーか。それに監視されながらじゃハイドさんと楽に話せねーし」
「ヒース様の所に行ったことは認めるんですね。ところで、本日はお帰りが早かったですね。何かおありでしたのでしょうか?」
そこでやっと、振り返る
今まで背を向けていた為に、シュードには見えなかったミモザが、彼の視界に入る
"女神ミモザに、魔法は効かない"
この娘が女神ミモザであることに間違いはないのだろうが、
どうしてこんなところにいるんだ?
そこが全くもって疑問である
この森の中に放置するわけにもいかず、城へ連れて帰ることにした
ハイドさんの所へ向かうのは、今日のところは諦めよう
ゲラリウムに乗せるために、ミモザを抱きかかえる
必然的に近くなる美しい顔に、思わずキスしていまいたくなるが、なんとか踏み止めた
ゲラリウムはミモザを乗せて嬉しいのか、いつもよりもスピードが速い気がする
ものの5分もかからず、城へ到着。
ゲラリウムを呪文でコンパクトな姿に変え、ミモザを抱えながら城の裏からバレないように、高い城壁を飛び越え、魔獣を防ぐ為の結界に気づかれないように魔法で穴を空けて城の裏庭へ降りる
両手が塞がっていてもこれくらい余裕だ
裏庭に警備も数人いたが、死角を駆使して突破。
うまく城内へ入れた。
ここからはもう楽だな。
ときを抜いた瞬間、後ろから
「ヒース様。また勝手に城を抜け出したのですか?さてはまたハイド様の所ですね?夕方ハイド様から手紙をいただいていたと小耳に挟みま したから、まさかとは思いましたけど。こういうことは事前に言ってくだされば、きちんと護衛をつけて行かせますのに。ヒース様にもしものことがおありになったら、私は…」
げっ、シュード。今回はうまくいけると思ったのに、クソっ
いつも見つからずに城を抜け出せていたのに、こいつが、シュードが執事としてこの城にはいってからは、よく見つかってはガミガミ煩い
俺は振り返らずに
「護衛なんてつけたら教会まで辿りつくのに時間かかりすぎるじゃねーか。それに監視されながらじゃハイドさんと楽に話せねーし」
「ヒース様の所に行ったことは認めるんですね。ところで、本日はお帰りが早かったですね。何かおありでしたのでしょうか?」
そこでやっと、振り返る
今まで背を向けていた為に、シュードには見えなかったミモザが、彼の視界に入る

