ユメセカイ

角の生えたライオンがそこにはいたでそう


あ、私死んだ


この際どうしてライオンに角が生えてるかなんて気にならない


無理、勝てない


この角が生えたライオンと見つめ合いながら、じりじりと後ろに後退すること、数秒。
後ろに木があってもう下がれない。
この数秒が数十分かのように長く感じた

ああ、死亡フラグたちました

とりあえず最後の悪足掻きに、走って逃げよう


そう決めてパッと振り返る

もう頭がテンパり過ぎていて、木があることを忘れていた


当然木に頭から激突してしまうわけで。
生まれて初めて、私は気絶というものを体験したのだった