「本当は駄目だけど…

もしその1週間普通に過ごしていたのなら
考えてやっても良いって言っていたぞ」


「…本当?」


「ああ
行けるって決まったわけじゃねぇから
まだ油断するんじゃないぞ?」


「…ありがとう!」


「お礼はオレじゃなくて
松永先生に言え」


「うんっ……」





思わず泣きそうになるのをこらえて頷くと

竜真兄ちゃんが黒木さんを見て笑っていた

…どうしたんだろうか?





「竜真兄ちゃん…?」


「あ…そうだ
お前さっき退院だとか言われていたよな?

いつ退院なのか聞いてくるから待ってろ」


「わかった!」





竜真兄ちゃんが病室を出て行った

すると黒木さんが拍手をしていた