☆斗真side☆





苦しかったのが段々楽になっていって

いつの間にか僕は眠ってしまったようだ




だから驚いた

心臓が口から出てくるんじゃないかってぐらい

驚いた




帰ってしまったと考えていた黒木さんが

目の前に先生と一緒にいたのだから…




「良かった……」



ふんわりとした笑顔で笑う黒木さん





…何だかクラクラする

熱があるから?

あの子に微笑まれたから?





「…斗真くん大丈夫かい?
何だか顔が赤いように見えるけど

もしかしたら美夜ちゃんに照れているのかい?」


「そ…そじゃないです……」





照れているのかもしれない

ごめん先生嘘ついて