「し…白羽くん……?」




白羽くんが…怒ってる

普段温厚で優しくて

1歩引いているような白羽くんが





「どうしてこんな危険な真似すんだよあんたは!
俺や小谷さん…それに樹がどんな思いしていたか知ってんの!?

どうして1人で
こんな森ン中にはいって
迷子になっているわけ!?

危険な真似すんじゃねぇよ!!」





…えっと……

白羽くん…ですよね?




俺とか言っているし

あんたとか言っているし

…こんなキャラでしたっけ……?






「……お願いだから
1人でどこか行かないでよ…」




再びあたしを優しく抱きしめる白羽くん

耳元に泣いているような声が聞こえた





「…ごめんね…心配かけて……」