「美夜っ!美夜っ!!」






夢なんて嫌だ

夢はいつか覚めるものだから

いつかは消えてしまうから




夢物語だけで終わらせたくない

このままで終わらせたくない

―――終わらせるものか





「美夜っ!美夜ってば!!
聞こえているのなら返事してよ!

美夜っ!!」





あの日から

あの日からずっと

ずっとずっと

憧れてきたんだ

好きでい続けてきたんだ




こんな体しているから

夢も希望も持てなかった僕に

おばあさんに話しかけられなかった僕に

あの子はいつだって笑っていた





その笑顔を僕に守らせてよ

哀しい気持ちで終わっても良いから




あの子の願いが叶うその日までは

僕が傍にいて





あの笑顔を守らせてよ―――









「美夜っ!!!」