この1時間は、俺のもの。


「時間、思ったよりないなぁ......プリは諦めてカフェにしよっ」

「カフェ......」

カフェなんて、入ったことないよ。

そう言う隙さえ与えず、藤原は私の手を引いていく。

店内に入ると、カップルと思われる男女が語り合っていて、どぎまぎした。


奥の席に向かい合って座る。

藤原のその端正な顔立ちが否応なしに目にはいるし、自分の姿も藤原の目に全て映っていると思うと、恥ずかしさで胸がいっぱいだった。