7組の服部くんから、メールがきたのは一ヶ月前のこと。

去年同じクラスだっただけで、とくに仲良かったわけでもないけれど。


わたしは、ずっと好きだった。






「……付き合ってるううう!?」

「ちょ、ミホちゃん、声大きい……っ!」


慌ててその口を塞いで周りを見渡すと、とくにこっちを見ている人はいなかった。

昼休みの騒がしさに安堵しながら、そっと手を離す。

こうなりそうだったから、ミホちゃんには言わなかったのに。


「なにそれ、いつからいつから?」

「い、一ヶ月前……」

「もー、もっと早く言いなよっ」


声にハリが出てるよ、ミホちゃん。

自分の惚気話をするときのように、身を乗り出し、机に頬杖をつく目の前のミホちゃん。


「てか、服部くんのこと好きだったんだ?」

「っ、……!」