「本城先生!
何かあったんですか?」

本城先生は咲希の声にも気付いていないらしく、
私たちの前を通りすぎていった

「これでは駄目ね…
私が理事長のところに直接行って
何が起きているのか聞いてくるわ」

「わかった
行ってらっしゃい!
睦月」

「いってきます

モーメント・ムーブ」

「行っちゃったな…」

睦月が理事長の元へ行ってしまい残った
2人は自分達のできることをと考え、
他の生徒が動揺しないように最善を尽くそうと
決めたのだった

まず最初に咲希は一年のAクラスへ、
優翔は自分のクラスへと向かった

「Aクラスの皆さん
今日は全ての先生が忙しく私たちの
ところへ来れずにいます
私から貴方たちへお願いがあります
もしSクラスの人たちが戦闘に
行くようなことがあれば貴方たちも
着いてきてください

責任は全て私がとります
貴方たちは十分この2ヶ月でかなり魔力を
あげたはずです

お願いします

また後で詳しいことがわかり次第来ます」

そして咲希は教室を出て同じように、
話を終えた優翔と合流した