愛奈の案内によってドレスを置いてある
部屋に入ったがドレスは想像できないくらい
豪華に作られていた


「これだよね…

このドレスであってるよね…
隣の正装衣装は優翔のだよね?」


「左様でございます!
何かご不満な点でもありましたか?」



「不満なんか一切ないんだけど
強いて言うならこのドレス豪華すぎない?」


睦月が着るドレスはピンクと赤の中間色
そしてパニエによって
ふわふわの段がつけられており
ドレスにはこれでもかというほどの
宝石がちりばめられている

胸元には他のちりばめられている宝石とは
大きさの違う大きなルビーが
つけられていた


「私もこんなドレス着てみたいです

やはり赤系の色でまとめられていますね
紅麻国を象徴する色と言ったら
赤ですもんね~」


「派手だな…
これって裾引きずっても大丈夫なの?」


「大丈夫です!
式場の扉の前までは私が持たせていただき
その後は赤い絨毯の上を引きずって
いただいて」


「国王様もたいそうご期待している
そうですよ!」


愛奈はドレスを見て興奮していたが
睦月は不安そうな顔をしていた

「もうひとつお伝えしなければいけないことが

式典の練習は3日前までは個人で
行うらしいですよ

そして残り3日で2人の動きを会わせると
でもお2人なら息はぴったりですよね!」