「次に小鳥遊睦月と水無月優翔の
婚約パーティーを始める
2人は前に進みなさい」

国王の合図に合わせて睦月と優翔は、
一歩ずつ前に進んでいった


国王の前まで来ると睦月は、国王に片膝をついた
優翔も睦月と同じように、片膝をついて待機した


国王の隣にティアラと冠を持ってきた
王女も立った

「水無月優翔
顔をあげなさい」

優翔は王女の声に反応するように、
小さく声を出し顔をあげた

「汝水無月優翔はこれから先も
小鳥遊睦月と共にこの国を守ることを
誓うか?」

「誓います!」

優翔の誠意のこもった声に安心した王女は
優翔の頭上に小さめに作られた冠を
乗せた

優翔は再び元のように顔を下に下げた
状態に戻った

「小鳥遊睦月
顔をあげなさい」

睦月は国王の方に顔をあげた

「汝小鳥遊睦月は水無月優翔と協力し
この国の更なる発展を誓うか?」

「誓います」

国王は睦月の頭にティアラを乗せ
1度睦月を立たせてマントを着けた

睦月は国王に一礼したあとにパーティーに
参加している来賓にも、深々と一礼した

「小鳥遊睦月、水無月優翔私たちの前に」

国王の言う通りに睦月と優翔は国王の前に
片膝をついた

「私は小鳥遊睦月がサクリトスを
卒業したときに王位を譲ることにする

そして王位を継承すると同時に
2人が夫婦となるものとする」

国王に反応するかのように来賓の人々が
盛大に手を叩き同意すると同時に、
若い2人を祝福した