振ったのは僕だった。




座っている山崎央斗の足の上に、不揃いに置かれてる120円の小銭。


その事なんて全く何も気付かず聞く。



「林さんと…仲良いんですね。」


おとの前に立ち、話しかける岡田咲哉。



ゆりに冷たく突き放され、何かとおとはイライラしていた。



「お前さぁ~、好きなの?」


「…え」


「好きな奴が煙草嫌いなことも知らねーようじゃ、全っ然ダメだな!!」


「林さん、煙草が嫌いなんですか?」



ゆりの事何も知らないのに、ゆりを好き好きな岡田に妙にイライラして。


別に岡田が嫌いとかそういうんじゃなくて、何か知らないけど腹が立ってた。