振ったのは僕だった。



『きゃあっ!』


突然扉が開いて私は驚いてしまった。


「は、林さん!」


そこには岡田君がいた。




「中々戻ってこないなと思ったら、日向さんがトイレにもいないって言ってて…」


岡田君はそう言いながら私と、隣のおとを見る。



「……ここに、いたんですね」


『あ、うんでももう戻るから!わざわざありがとうね!』


岡田君の横を通り、私は戻る。



「ゆりお帰り~何処にいたの!?」

大分酔ってきた日向さんが言う。



『ちょっと外に…』


もう、本当嫌。
あいつに振り回されない、絶対。

好きになったらまた振られる。
余計な期待は絶対にダメなんだから…。