振ったのは僕だった。



や、やば!

何もヤバイ事は無いんだけど、前付き合ってた人ってのは何となくばれたくない。

ていうか絶対ばれないようにしないと!


『この会社はほぼ飲み会強制だもん。【山崎君】こそ行くんだね。』


山崎君。
その呼び方におとは戸惑う。


『日向さん、彼とは学生の頃同じ学校だったんですよ。まぁあんまり話したことは無いんですけど』


「あーなんだそっかー!まぁ、若い男の子が来てくれて岡田君もきっと喜んでるだろうね!」


笑顔でそう言った日向さんは、上司の方へ走って行ってしまった。



「今日何処にしますぅ~?」
「それを私も今考えててな!」


上司にフレンドリーに話しかけてる日向さん。


うわ、行かないでよ…
こいつと二人きりになりたくないのに。