「お先に失礼します。お疲れ様でした。」

ゆりはそう言って帰る。



あっちょっと待ってよね。
あたしももう帰るんだから。


年齢層が高めなこの会社に、若い女の子がいるなんてのは珍しくて。


話が合う人がいなくてつまらなくて、でもそんな時にゆりが入社してきてくれて私は本当に嬉しかった。