その嘘に踊れ


「…
(は?俺?)」


「『ゴキブリ・雷・狭い場所』が三大ダメなモノなンだから、とっとと逃げればイイのにさ。
アオが心配するだろうから、とか言って、今日まで…ううん、もう昨日ね。
シズクったら、一度もアンタの部屋を出ないどころか、手錠も外さなかったのよ?」


「…
(え… ナニソレ、嬉しい…)」


「ちょっと、ちょっと!
ニヤケてるわよ、顔が!
相変わらずあんまり話してくれないケド、今日のアンタ、顔面が雄弁すぎるわよ!」


「…
(いやぁ、だって…
シズクが、俺のコト思ってずっと大人しく監禁されてくれてたとか…ねェ?)」


「ちなみにアタシがタチなのも、正真正銘のガチよぉ☆
仲間にはヘタに手ェ出せないから、オタも知らなかったみたいだケドぉ☆」


「…
(ソレは知りたくなかった…)」


「禿同…」


その溜め息混じりの呟き、オタくんですネ?

アオくんてば、とうとうオタくんにまで、顔面から心を読まれたンですネ?

もう、無表情なクールキャラなんて便所に流しちまえよ。

同じ思いを共有し、ほんの少し距離が縮まったかに見えたリア充(?)とオタクだったが…


「そんなコトより!
掲示板のストーカーは!?」


ハイ、気のせい。

オタは再び眉を吊り上げ、アオを睨みつけた。