その嘘に踊れ


『Unnamed Children』に罪があるとは、私には思えなかった。

自らの意志に反してそうせざるを得ない世界に放り込まれ、その中で必死に生きただけ。

だけど、私はどう?

目的もなく、命じられるまま人を殺した私は?
疑念も葛藤もなく、人を殺した私は?

まさに殺戮マシーン。

存在自体が既に罪。

形は違えど『Unnamed Children』と同じ犠牲者の一人なのだと自分に言い聞かせても、未だ痛みを感じないこの身体の中には、あの頃覚えた技術の全てが確かに息づいている。

だからなの?

だからまだ一度も、ただ球体になっただけの不純物を多く含む水を、綺麗だと思えないの?

私は今も、人間の仮面をつけて生きているフリをしているだけの、兵器にすぎないの?

私は…

私は…

私は‥‥‥

罪そのものである私は、永遠に人間にはなれないの…

誰も答えてはくれない。

その問いを口に出すことすらできない。

それでも、与えられるぬくもりを捨てられず。
縋るように人間を装って日々を重ねて。

高校生になった私の元に…

ある日突然、死が充満する懐かしい世界からの使者が訪れた。

懐かしいっつっても、抱き合って再会を喜ぶようなアレじゃないから。

むしろ、今更出てきて迷惑なアレだから。

その辺、わかってる?

ますますオネェ臭が増した、デイジーくん?

それから、ますますオタク臭が増した、オタくん?