その嘘に踊れ


私がアウトロー仲間にしたお願い事とは。

塀の外で爆竹や花火を盛大に炸裂させるコト。
子供サイズのマネキンに私の白いワンピースを着せ、中からよく見える位置にちょいちょい出没させるコト。

その後、マッハで撤退するコト。

そして私がデイジーとオタに授けた作戦とは。

『ro9u-E』の襲撃だと勘違いした元工作員たちは、盾を求めて幽閉していた『Unnamed Children』を解放するだろう。

そしたら、プレゼントした武器でヤっちゃえ☆

だがココで、『壊滅させてやンよ!』などと調子に乗ってはいけない。
一矢報いることができるのは、パニックに乗じたからなのだ。

元工作員たちが陽動に気づいて通常運転に戻る前に、対物兵器を持ち出されないよう武器庫に立てこもるコト。

ソコで、ケガ人と使えないガキ共は隠れているコト。
戦える者も、無茶をせずディフェンスに徹するコト。

生きて私の到着を待つコト。

大丈夫、消耗戦にはならない。
すぐに駆けつけるから。

必ず、ね。

私は約束を守った。

ロケットランチャーで塀をブっ壊し、トラックごと要塞に乗り込んだ。

彼らも約束を守った。

傷つきながらも全員生きて、反乱鎮圧から殲滅に転じた元工作員たちの攻撃に、必死で応戦していた。

時が経ち、空が瑠璃色に染まる頃…

銃声は消えた。
爆発音も消えた。

聞こえるのは、まだ幼い『Unnamed Children』が漏らす、喜びの嗚咽だけ。

私たちは勝利した。

奪いたくもない命を奪って生き長らえる日々に、終止符を打った。