その嘘に踊れ


協力どころか積極的な参戦を表明した私に、二人は紅茶を噴出した。

そして止めた。
君のリスクが高すぎるンじゃないか、と。

中途半端にヘタレだな、おい。
利用するならガッツリやっとけ。


「私なら問題ない。
お互い最後に、イイ仕事をしよう」


私は笑いながら手を振って、二人を送り出した。

武器の他に、缶にまだたくさん残っていたクッキーも、おみやげとして持たせた。

甘いモノなんて久し振りでショ?

幸せのお裾分けだ。

血反吐を撒き散らしながら、のたうちまわって殺戮マシーンとしての力を得た私に、今更リスクなんてない。

だが、メリットはある。

組織が壊滅すれば、もう暗殺者は送り込まれないのだから。

私は廃墟生活で仲良くなったアウトローたちに声をかけ、ちょっとしたお願い事をした。

そして私自身は特になんの用意をすることもなく、静かに時を待った。

日が沈み。
日が昇り。

そしてまた沈み…

多くは語るまい。

結果として、さらに廃墟らしくなった私の城は、屍で溢れ返った。

準備運動は終わった。

アウトロー仲間が調達したトラックに戦闘員たちの遺品となった重装備を積み込んだ私は、メインステージへと急いだ。

ソコは高い塀に囲まれた、工場のように見せかけた組織の要塞。

いやぁ、ほんとイイ仕事してたよ。

『Unnamed Children』も、アウトロー仲間も。