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「キミは前世を信じるか?」




少年はどこか不安げな声色で

私にそう問う。







「信じる。」




私の答えはすぐに出た。











だって、前世がなければ

今の

魔法界の

私は、存在しないって思えるから。













少年はどこか少しほっとしたようにため息をつくと










「笑われるかもしれない。」

そう

ぽつり、ぽつりと話し出した。










「俺は、前世に恋したやつに


今もずっと、恋してるんだ。」










そういった彼の声は悲しげだった。