☪︎ ⋆ 。 ˚ ✩ 「キミは前世を信じるか?」 少年はどこか不安げな声色で 私にそう問う。 「信じる。」 私の答えはすぐに出た。 だって、前世がなければ 今の 魔法界の 私は、存在しないって思えるから。 少年はどこか少しほっとしたようにため息をつくと 「笑われるかもしれない。」 そう ぽつり、ぽつりと話し出した。 「俺は、前世に恋したやつに 今もずっと、恋してるんだ。」 そういった彼の声は悲しげだった。