☪︎


˚



次の日、重い体を引きずって学校へ行くと







「キャーーーーッ」






私の頭を割る気なのかと問いたくなるような



すさまじい叫び声が聞こえた。







ふと見ると校門に人だかりができている。















………主に、男子の。




なんなんだ。最近の男子は。

ヘリウムでも吸ってるのか。






そんなことを、思いながらも校舎に入る。


いや、入ろうとした。

むしろ、入りたかった。





でも、それは、

校門で群がる男子たちによって阻止されてしまった。







どんどん押され、気づけば…




私は下駄箱の隅に押しつぶされていた。






「はぁ………」



ため息をつきながらスカートを払うと





「1年Sクラス。牧夏瑠璃。」



解説のような声が頭上から聞こえた。