そこには、屋上が広がっていた。 魔法、なのか、星空に包まれている。 どうやらここでは、時間の流れが違うようだ。 「綺麗……」 星宙を見上げて、 どくり、とする。 頭が締め付けられるように、痛い。 見たことが、ある。 この星宙。 この景色。 確か、これは……… 「どうしたの?」 いきなり声をかけられて驚いて私は後ろを向いた。