「だからさ、ちゃんと、話しておいでよ、な?

そうじゃないと、絶対いつか、後悔するぞ?」






「………うんっ。」






私はリリーちゃんにお礼をいうと、聖のいるであろう、リビングまで入った、










すーっ、はーっ。




呼吸を整えて、ドアを開ける。






聖の姿を目の端に捉えると、さらにバクバクと心臓が波打った。








大丈夫。


大丈夫。





私は自分に言い聞かせるように、心の中でそう唱えると


















「聖、ごめん!」




そう、叫んだ。






「疑ったりして、ごめん!


私は、聖を、信じる!


また、友達に

戻りたい!!」



















しばらくの沈黙が、私を不安に駆らせる。




聖は、ゆっくり私の元へ歩いてくると。








「俺も。」






ただひとこと、それだけいって


私の髪をくしゃっとなでて笑った。









うれしくて、うれしくて、


心が溢れる。






思わず抱きついた私の頭を


聖はそっと、なで続けてくれていた。