「…………っん。」 私の視界を黒羽くんが埋め尽くしていた。 「……………っなんで。」 「優菜ちゃんの泣きそうなカオは、見たくないんだ。」 黒羽くんはそういって私の髪を優しく撫でると ギィィと扉の音を立てて 屋上を出ていった。 「黒羽………くん……………。」 私はただそこに 立ち尽くしていた……………―