ホシ………




私の記憶に深く留まる彼は、誰なんだろう。











そんなことを考えているとまた、私は無意識にまた、屋上へ向かっていた。









重い扉を押すと



ギィィと、年季の入った音が響いた。








最近はめったに姿を表さなくなったメリからは

咎められることもなくなったからか


私は考え事をするとすぐ、屋上でサボる癖がついてしまったようだ。












はぁ………






ため息をついてコンクリートの床に寝っ転がる。






背中に感じる

ひやりとした感触がどこか心地よかった。