右肩の蝶、飛んだ。








――自由に舞えば舞うほど迷子になるのだから、誰でも良い。


早く肩に留らせてよ。



ただし、ロクでもない男らの肩にはごめんだわ。

どいつもこいつも、――私を幸せにしようとするオーラが足りないの。



「あーあ。空気が美味しい」


四枚切符を買った。

大分と福岡間が安くなる切符を。

初めて日田駅で蝶矢と再会した時、絶望した。
けれど今は、絶望やら不安やら恐怖やら過去のトラウマはブスブスと燃えカスになって心に留まっている。
完全には消えていないけど、触っても火傷にならない程度に。