「あー…だりぃ」 のどかな太陽、と 世間は形容するのだろうか。 春の生ぬるい風と陽射しは、 どうも苛立つ。 俺としては、蝉が鳴き喚く夏の方が いっそ清々しいと思う。 「あ〜サボり発見❤︎」 「ほんとだぁ慧人ぉー! ねぇ今日ヒマ?」 無駄にでかい声、粘ついた口調。 濃い化粧をした女子数人が、 一限目から抜け出している俺を見つけて 駆け寄ってくる。 「あーまぁ、暇だな」 「まじで♪ んじゃウチらと遊ぼー」 「そうだな、どっか行くか」 ていうか…こいつ誰だっけ。