善と悪(仮)

緑の山々が見渡せる丘

そこが、ミアのお気に入りの場所
誰もこない静かな場所で寝転がって空を見上げる。
それが、ミアの唯一の楽しい時間だった

丘を下ればそこにしか生えないとされる花畑が広がっている場所だ。

今日もいつも通りのお気に入りの場所で空を見上げる。

14歳になったミアはこの村誰よりも魔法を使いこなす唯一の人材だ。

元々、ミアは貴族だったが、掟に縛られ王や神の命令通りに暮らすなんてミアには耐えられない話だった。

それからは家出をして道に迷った時にこの村の長に拾われ、貴族である事を内緒にしていた。

そんの平和な時間がミアは大好きだった

ミアが木陰でボォと空を見上げてると丘の下から
「ミアねぇ〜!アキラが転んだー!」
大きな声で呼ばれた。
すると、ミアは走って
「大丈夫?痛くない?」
足を派手に擦り剥いた子供が痛みに泣いていたアキラに尋ねた。
「ふぇ〜!ミアねぇ〜痛いよ!」
と叫ぶ子供の頭を撫でて
「大丈夫大丈夫!すぐに治るからね!」
と言って傷に触れないように手をかざして回復魔法を発動させた。
淡く緑色の光が灯り、子供の傷を消した

「はい!終わり」
と子供の頭を撫でた。
「ありがとう!」
「うん!」
子供はその後も友達と走り回って行った
「相変わらずミアねぇの魔法凄いなぁ」
「えへへ!」
年下の友達に褒められて照れた。

ミア自身魔法なんて貴族の間では当主の才能を比べるようなものだったからいい気はしなかったが、誰かを助けれたり褒められるのは凄く嬉しい。

その度にミアは自分はもうあの家から解放されていくのを感じた。

「どうしたらそんなに沢山魔法使えるの?」
「えっ?‥‥‥やっぱ、練習だよ!」
と答えたら周りの子から不満の声が沢山上がった。

実際、ミアは練習をして使えるようになったが他はどれだけ練習しても使えない人がいる。

その分負担は多いが村に数人しかいない魔法使いとして皆の役に立てるのが嬉しかった。