レインボーエフェクト

「よ~し!お弁当だ~い!」


ボーっとしていた私は理沙の声で現実に引き戻される。

「晴菜~裕樹~食べよっ」


「ね~ハルナちゃ~ん。一緒に食べない?」



「理沙~ 赤羽君も入れて良い?」



「もちろん!よっしゃァ!!」


発狂する理沙…。





赤羽君入ってくれるってちょっと嬉しかった。














「あのっ今日は私も晴菜ちゃんと食べたいです!」

「お~雪ちゃん」

川崎雪美ちゃん。敬語キャラって感じ?中二の時友達になった子。

「川崎ずるいよ!ねぇ根岸さ~ん?私も入れてぇ~」


「有咲ちゃん…。」


「え~有咲は結月君狙いでしょ~?ダメダメ!雪美は良いけどっ!」




理沙の言う通りだ。



赤羽君狙いだと思ったらちょっとだけ胸が苦しい。


えっ?胸が苦しい?なんでだろう…



「クソッ」


私を少し睨みつけてわざとぷーっと頬をふくらませる席に戻る有咲ちゃん。



私は安心したのか微笑ましく思える。






「あっ お帰り~。裕樹が購買なんて珍しいねっ いつものお母さんのおにぎりは?」