圧倒的な佇まいを見せるジュデッカ。

しかしそんな彼を前に。

「僕は兄さんから離れろと言ったんだ…!」

一歩も退く事なく、マーズは言ってのけた。

「よしこうしよう。貴方もウラヌスと一緒に死になさい」

薄く笑うジュデッカ。

だが。

「…?」

そんなジュデッカの目の前で、マーズに異変が起こった。

彼の身を包むオーラ。

その体に纏うオーラがバーナーの炎のような激しいものへと変わったのだ。

色も、ウラヌスのような青白いものではない。

黄金色の煌めくオーラ。

その激しいオーラによって、束ねられた後ろ髪以外の髪が金色に変化すると同時に逆立ち、普段のマーズとは全く違うものに変わる!

「な…に…?」

ジュデッカの表情から薄笑みが消えた。

「何だこの身体変化…変身する異星人なんて、宇宙私掠者を始めて長いが聞いた事がないぞ…!」