田口さんはオロオロと辺りを見回す。
逃げ場、それか言い訳を必死で探しているんだと思う。
「……田口さんは今逃げようとしてるよね。でも、私は逃げなかったよ。ひとりでも戦おうとしたよ。私はひとりじゃ何も出来ない子じゃないよ」
私は静かにそう言った。
しっかりと田口さんを見据えて。
「それに、はなは確かに抜けてるしバカだし天然だけど、お前みたいに人を傷つけることは絶対にしないんだよ!!」
きょーちゃんのドスの効いた声が下足場全体に響き渡った。
「いやがらせのメモを靴箱に入れるとか靴隠すとかキーホルダーダメにするとか……お前は本当に高校生か!?やること中学生レベルだろ!!」



![[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10207-124.png)