[完結]可愛い系オオカミ君の溺愛事情。






田口さんはオロオロと辺りを見回す。


逃げ場、それか言い訳を必死で探しているんだと思う。




「……田口さんは今逃げようとしてるよね。でも、私は逃げなかったよ。ひとりでも戦おうとしたよ。私はひとりじゃ何も出来ない子じゃないよ」



私は静かにそう言った。
しっかりと田口さんを見据えて。




「それに、はなは確かに抜けてるしバカだし天然だけど、お前みたいに人を傷つけることは絶対にしないんだよ!!」





きょーちゃんのドスの効いた声が下足場全体に響き渡った。




「いやがらせのメモを靴箱に入れるとか靴隠すとかキーホルダーダメにするとか……お前は本当に高校生か!?やること中学生レベルだろ!!」