もう私は半泣き状態。 それに追い打ちをかけるかのように……。 「はーちゃん伏せて!!」 そんな鋭い声がきょーちゃんがいる方から飛んで来た。 きょーちゃんを囲んでいた女の子が発した声だ。 何事かと思って振り返ると、開けっぱなしにされている窓からサッカーボールが飛び込んできていた。 ボールの延長線上にいるのは私。