「えっ…きょーちゃ、起きて…!?」





はなは顔を真っ赤にして慌て始める。
何をそんなにキョドってるんだか。


苦笑しながら俺は上半身を起こし、はなをギュッと抱きしめる。




「寝ぼけてるの!?きょーちゃん、起きてー!!」




寝ぼけてないけど。

ていうか寝てなかったけど。




そういうことにしておいて。




ふわりと香ってくるシャンプーの匂いに落ち着きながら、俺はそっと目を閉じた。