…わかりやすい奴。 「笹原もいたんだな!!途中まで俺と帰らないか!?」 食い気味でガンガン笹原に迫る真尋。 笹原は若干真尋のテンションに引きながらも小さくうなずいた。 「別にいいけど…」 真尋は笹原がめちゃくちゃ好きらしい。 中学からずっと同じクラスで、初恋の相手なんだと。 「はな、頭は?」 「平気だよー。いっぱい心配してくれて、ありがとう」 …………。