立ち去ろうとするはなを呼び止めた。 理由は、ただもっとはなといたかっただけ。 家に帰ったらずっと一緒にいられるのにな。 ……本当に俺ははなを溺愛してるのかもしれない。 「頭、気をつけろ。気分悪くなったらすぐ俺を呼べ。あ、あと帰りは一緒に。お前、のろまだから連れ去られそうで怖い」 そう言うとはなは嬉しそうに笑ってうなずいた。