その子の名前は葉月はな。

なんか、ちっこいうさぎみたいなヤツ。



ちょこまか動いてるし、色んな人に可愛がられてるし。




そんなはなは、俺の同居人。




「きょーちゃんさぁ、葉月のこと大好きだよなー」




放課後、部活のアップで筋トレをしていると友達の七海真尋にそう言われた。




「は?」




「だってさ、昼間も葉月にボールぶつけたやつに対してブチ切れてたし。気付いてないだろうけどすごい眉間にシワ寄ってたぞ」