「はななら、バカだから間違える」




いや、さすがの私も月は間違えないです……。



…ねえきょーちゃん。

私こそきょーちゃんに聞きたいよ。



こんなに私のことバカバカ言ってるけど、本当に私のこと好きなの?




でも、その考えは杞憂だとすぐに分かった。




きょーちゃんはおもむろに立ち上がり、私の体を抱きしめた。





「ちょっ…きょーちゃん、人、通るよ!?」