はなside






『はな、俺と母さん演奏旅行に行くから。いつ戻ってくるか分からない。だから家のこと頼むな』





『へっ!?』






『生活費とお小遣いはきちんとはなの口座に振り込んでおくから。電気代とガス代の支払いはお母さんがするからね』





『えっ!?』






『響羽君、はなのこと頼むね』






『分かりました。きちんと守ります』






そんな突拍子もない会話がきっかけ。



私と彼はふたり暮らしをすることになりました。