…ふたり暮らしはやめたいと思うけど。 「大丈夫だよ。心配してくれて、ありがとう」 「……本当に心配かけやがって。大体はながのろまじゃなかったらこんなことにはならなかったっての」 オオカミきょーちゃん、降臨。 お説教を聞くのが嫌だからひとりでさっさと教室に帰ろうと、少し急いで階段を上がり始めた時だった。 ぐらっとめまいに襲われた。