俺は思わず口元を手で押さえた。 顔がどんどん熱くなる。 それと比例するように、はなの顔も赤くなって……。 「ごっ、ごめんなさい!!」 ……はい? はなはそう叫んで休憩室から出て行った。 ひとり残された俺は地面にしゃがみこみ、大きくため息をついた。 「はぁー……フラれた、か」 修学旅行1日目。 最悪のスタートを切った。