俺は、見てしまった。 ガラスの向こうで、はなが男子に抱きしめられている姿を。 はなは必死に離れようと身をよじっている。 一気に、俺の中の糸が切れた。 バンッと勢いよく休憩室の扉を開けて休憩室の中に1歩踏み出す。 ふたりは俺に目を向けた。 男子は焦ったような顔をして、はなは俺に助けを求めるような顔をする。 「はな」