そう思ったけど、俺は休憩室へ行くはなと男子の後ろ姿を見送ることしかできなかった。 更衣室に入ってボーッとしていると、軽く真尋に頭を叩かれた。 「……痛い」 「気になるんだろ?葉月のとこ、行って来い」 真尋はそう言って背中を強く押してくれた。 俺は小さくうなずいて、更衣室から駆け出した。 そして休憩室へと向かう。 ガラス張りにされている休憩室の壁。