「おー、いるぞー」 真鍋は部屋をのぞいて真尋にそう声をかけ、クリップボードにはさんである紙に丸印をつけた。 「じゃ、また寝る前に点呼来るから」 「はいはい」 「……あと、重すぎたら嫌われるかもな」 「余計なお世話だよ」 そう言って微笑んでから、俺は去っていく真鍋の後ろ姿を見送りドアを閉めた。