「……あのサッカーボール事件のおかげで、1年生の気を引き締めることが出来た」 「ふーん。はなという犠牲があったからだね」 ニコッと対他人用の笑顔と口調を真鍋に向ける。 …こいつも、気付いてそうなんだけどな。 俺の本性。 「……あのさ、葉月って彼氏とかいんの?」 「……は?」 いなかったら、どうなんだよ。