真鍋君より少し高い声がドアの方から聞こえてきた。


見ると、そこには右手をポケットに入れたきょーちゃんがいた。




「はな、痛かったでしょ。ごめんね、守れなくて」




そう言ってきょーちゃんは私の元にきて、左手で私の頭をなでた。


…本当、きょーちゃんの演技力には驚かされるよ。





「で。なんでこんなことに?」




きょーちゃんは鋭い視線を3人の男の子に向けた。



……怖い。

いつも可愛い人が怒っても怖い。