「はな?どうした?」 心臓がバクバクいってるけど、平然を装ってそう尋ねる。 「何か踏んじゃった!!」 はなの足元を見ると、つぶれた鈴カステラが落ちていた。 「あーあ。しっかりつぶしてるな」 「足元ちゃんと見ておけばよかった」 俺がポケットティッシュを取り出し、はなに渡して、それでつぶれたカステラを回収するはな。 「落としてそのままにしてる奴も悪いだろ」