てか、真尋も何言ってるんだよ。 笹原のことが好きなくせに。 「……お前、今度ケガした時、傷口にタバスコ塗り込んでやるからな」 真尋に耳元でそう言った時、ちょうど新幹線のアナウンスが鳴った。 目的地に到着したみたいだ。 「きょきょきょ…きょーちゃんって、だいぶ怖いよな……」 「えー?どこが怖いのー?きょーちゃん、優しいし可愛いじゃん!!」 座席から立って、通路に出ていた女子が真尋の言葉を聞いて話に乱入してきた。