俺が辛い物を自ら食べるわけないだろ。 辛子マヨネーズで泣きそうになったのに。 「目、覚めた?」 はなは穏やかに微笑んで真尋に向かってそう尋ねた。 「……あー、葉月ずるい。一気に毒気抜かれた。葉月ってさ、可愛いよなぁ」 そう真尋が言うと、はなは顔を真っ赤にしてうつむいた。 あー、腹立つ。 なんで真尋の言葉なんかに赤面してんだよ。