笹原と真尋も声をかけられるけど、いっこうに起きる気配がない。 「佳奈ちゃーん、起きてー」 笹原は、はなが肩を揺らしたら「んー…」と寝ぼけた声を発しながら目を開けた。 「起きろバカ」 持っていたお茶入りのペットボトルで真尋を殴ると、真尋も目を覚ました。 「いったい!!……ひどい…ひどい……葉月に起こしてもらいたかった……」 「何バカなことほざいてんだよバカ」 そう言い放ち、持っていた清涼菓子のタブレットのケースを真尋に投げつけた。 「くれんの?ありがと」