……あれ。

そういえば笹原のとなりの席に座ってるのって確か……。





「はな、そこの荷物ちょっと動かして?」



「はーい」





荷物を持って通路に出てきたのは、はなだった。


やっぱり笹原の隣の席ははなが座ってたんだ。





「良かったな」





真尋がそう耳打ちをしてきたから、思いきり足を踏んでやった。